エックスサーバーとシン・レンタルサーバー、同じエックスサーバー株式会社が運営しているこの2つ、どちらを選んだら良いか迷いますよね。
どっちのレンタルサーバーを選ぶのが正解かなぁ?
選び方のポイントはいくつかあるよ。
間違った選び方をすると後悔するかもしれないから気をつけてね。
結論から言ってしまうと、安心感・安定性を重視するならエックスサーバー、コスパを重視するならシン・レンタルサーバーがおすすめです。なぜなら、シン・レンタルサーバーは、エックスサーバーをベースに開発され、さらに、革新性やコスパを追求しているのが特徴だからです。
例えば、エックスサーバーはサーバー稼働率を99.99%以上を公表していますが、シン・レンタルサーバーは非公表です。また、シン・レンタルサーバーはチャットサポートに対応していないことから、コストを削減しているように思います。
このように、安心感・安定性を重視するならエックスサーバー、コスパを重視するならシン・レンタルサーバーをおすすめします。
この記事では、Web制作会社に8年勤務して数多くのWordPressサイト構築やシステム開発を経験し、レンタルサーバーを利用してきた筆者が、エックスサーバーとシン・レンタルサーバーを項目別に比較していきます。どちらを選べば良いか、そのポイントになる内容も解説しています。自分に最適なレンタルサーバーを正しく選んで、快適なウェブサイト運営を始めましょう!
おすすめレンタルサーバー厳選6選も以下で紹介しています。
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーの徹底比較表
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーの機能などを調査して比較表としてまとめました。
たくさん項目があって難しいなぁ…
シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースに開発されていて、同じ項目がほとんどだから、「⚪︎」に注目して見てみるといいよ。
レンタルサーバー名 | エックスサーバー | シン・レンタルサーバー |
---|---|---|
運営期間 | 2003年7月〜 | 2021年5月〜 |
利用者数 | 非常に多い | 少ない |
基本性能 | 8.9/10 | 9.0/10 |
表示速度 | 93.81/100 | 93.24/100 |
秒間リクエスト数 | 58.1回/秒 | 66.9回/秒 |
おすすめプラン | スタンダード | ベーシック |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額料金 ※12ヶ月契約時 | 1,100円/月 | 880円/月 |
キャンペーン | 12/19まで最大30%OFF | 1/9まで半額キャッシュバック |
お試し期間 | 10日間 | 10日間 |
プラン変更 | 上位プランへの変更は月単位 下位プランへの変更はサーバーの利用期限月のみ | 上位プランへの変更は月単位 下位プランへの変更はサーバーの利用期限月のみ |
無料独自ドメイン | 12ヶ月以上契約で1個 24ヶ月以上契約で2個 | 1個 |
CPU | AMD EPYC 7543( 2.80GHz ) x 2 64コア128スレッド | AMD EPYC 128vCPU |
メモリ | 1TB | 1TB |
ネットワークバックボーン | 総計942Gbps(2018年6月時点) | 恐らくエックスサーバーと共通 |
コア数/CPU割当 | 6vCPU | 6vCPU |
メモリ割当 | 8GB | 8GB |
ストレージ | 300GB NVMe SSD RAID10 | 300GB NVMe SSD RAID10 |
Webサーバー | nginx + Apache | nginx + Apache |
HTTP/2 | ⚪︎ | ⚪︎ |
HTTP/3 | × | × |
データベース数 | 無制限 1個5GB目安 | 無制限 1個5GB目安 |
マルチドメイン数 | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン数 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | ⚪︎ | ⚪︎ |
転送量 | 無制限 | 無制限 900GB/日目安 |
バックアップ | 無料 14日分 | 無料 14日分 |
バックアップからの復元 | 無料 | 無料 |
メール | アカウント数無制限 容量はディスク容量に含まれる メール送信1,500通/時間 15,000通/日 | アカウント数無制限 容量はディスク容量に含まれる メール送信1,500通/時間 15,000通/日 |
メーリングリスト | 20リスト 500人/1リスト | 20リスト 500人/1リスト |
メールマガジン | 10メルマガ 1,000人/1メルマガ | 10メルマガ 1,000人/1メルマガ |
管理画面(コントロールパネル) | 独自 使いやすい | 独自 使いやすい |
セキュリティ | WAF / IDS ウィルス検知(メール) WordPressダッシュボードへの海外IPアドレスアクセス制限 国外IPアドレスからのWordPressのコメント・トラックバック制限 | WAF / IDS ウィルス検知(メール) WordPressダッシュボードへの海外IPアドレスアクセス制限 国外IPアドレスからのWordPressのコメント・トラックバック制限 |
サーバー稼働率 | 実績99.99%以上 | – |
WordPress簡単インストール | ⚪︎ | ⚪︎ |
サポート対応 | メール 電話 チャット | メール 電話 |
サポート時間 | 平日10:00~18:00 メール返信24時間以内 | 平日10:00~18:00 メール返信24時間以内 |
2023年9月時点の情報
エックスサーバーの特徴
エックスサーバーにはこんな特徴があります。
- 運営期間が長く、利用者がとても多い。
- 24ヶ月契約で無料独自ドメインが2個もらえる。
- サーバー稼働率の実績が99.99%以上で安定している。
- サポートは電話、メール、チャットに対応している。
- 基本性能、秒間リクエスト数はシン・レンタルサーバーよりわずかに劣る。
- 料金はシン・レンタルサーバーより少し高い。
安心感・安定性を重視するならエックスサーバーを選んだ方が良さそうだね。
そうだね。シン・レンタルサーバーは、革新性を重視するかわりに安定性が多少なりとも犠牲にしていて、サポートもコスト削減のためにチャットを無しにしているんだろうね。
良い点からも分かるように、エックスサーバーはシン・レンタルサーバーと比較して安心感が高いです。速度・性能についても、革新性を追求するシン・レンタルサーバーにはわずかに劣りますが、同等に優秀です。
長期運用の安心感と安定性、迅速なサポートを求めるならエックスサーバーを選びましょう。
シン・レンタルサーバーの特徴
シン・レンタルサーバーにはこんな特徴があります。
- 基本性能、秒間リクエスト数はエックスサーバーよりも良く、表示速度も同等。
- 料金はエックスサーバーより少し安い。
- 運営期間が短く、利用者がまだ少ない。
- 無料独自ドメインが1個しかもらえない。
- サーバー稼働率の非公表のため、安定性が不明。
- サポートは電話、メールのみでチャットサポートは対応していない。
エックスサーバーの裏返しだけど、高性能・高コスパを重視するならシン・レンタルサーバーが良いね。
革新性を追求しているから性能は良いけど、安定性、サポートには少し不安がある感じだね。ただ、運営会社は同じエックスサーバー株式会社だから、運営ノウハウはあるだろうし、大きなデメリットとまでは言えないんじゃないかな。
シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースに開発されているので、管理画面(コントロールパネル)もほぼ同様で使いやすいです。高性能でコスパもよくて使いやすいレンタルサーバーと言えます。
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーをカテゴリ別に比較
ここからは以下の4つのカテゴリー別に2つのレンタルサーバーを詳しく比較していきます。
- 料金
- 速度・性能
- 管理画面の使いやすさ
- サポート体制
料金の比較
ブログを始めるのに最適なプランで料金を比較しました。
エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | |
---|---|---|
プラン | スタンダードプラン | ベーシックプラン |
初期費用 | 無料 | 無料 |
お試し期間 | 10日間 | 10日間 |
3ヶ月契約 | 1,320円/月 | 990円/月 |
6ヶ月契約 | 1,210円/月 | 990円/月 |
12ヶ月契約 | 1,100円/月 | 880円/月 |
24ヶ月契約 | 1,045円/月 | 825円/月 |
36ヶ月契約 | 990円/月 | 770円/月 |
キャンペーン | 12/19まで最大30%OFF | 1/9まで半額キャッシュバック |
無料独自ドメイン | 12ヶ月以上契約で1個 24ヶ月以上契約で2個 | 1個 |
シン・レンタルサーバーの方が全体的に200〜300円程安いね。
ただ、エックスサーバーで24ヶ月以上契約ならドメイン2個もらえるから、その差は縮まるね。
速度・性能の比較
筆者が実際にレンタルサーバーで速度・性能を3つの方法で計測・比較した結果が以下の表です。
エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | |
---|---|---|
基本性能 | 8.9/10 | 9.0/10 |
表示速度 | 93.81/100 | 93.24/100 |
秒間リクエスト数 | 58.1回/秒 | 66.9回/秒 |
シン・レンタルサーバーの方が表示速度以外は良い結果だね。
表示速度も誤差レベルの違いだし、WordPressのテーマ等によっても変わるから気にする必要はないよ。両方とも基本性能は他の主要なサーバーと比べてもトップレベルだよ。「Xアクセラレータ」や「XPageSpeed」と言う高速化機能を取り入れているのも特徴だね。
シン・レンタルサーバーの特徴として、CPU・メモリなどのリソースが厳格に管理されているという記載が以前はありましたが、現在では削除されてしまっているようです。
厳格なリソース管理は、他のユーザーの負荷の影響を受けないメリットがある一方、複数サイト運営では逆に足かせになってしまうと言うデメリットもあるようで、積極的に推せる特徴とは言えないのかもしれません(推測です)。
念のためサポートに問い合わせたところ、この仕様が変わったと言うことではないそうです。
リソースを超えるほどの数や規模のサイトを運営するようになったら上位プランの検討が必要かもしれないね。
管理画面(コントロールパネル)の使いやすさの比較
管理画面は両方とも使いやすいです。シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースに開発されているため、ほぼ同じ画面です。
メニュートップページはメニューの一覧性が高く、目的のページにたどり着きやすいです。シンプルな画面で見やすく、複数サイトを運営する場合にもあらかじめ設定対象ドメインを設定できて操作しやすいです。
サポート体制の比較
エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | |
---|---|---|
サポート対応 | メール 電話 チャット | メール 電話 |
サポート時間 | 平日10:00~18:00 メール返信24時間以内 | 平日10:00~18:00 メール返信24時間以内 |
エックスサーバーはチャットに対応しているから、すぐに返答が欲しい場合に助かるね。
そうだね。でも、どちらもメールサポートでも返信を24時間以内にくれるので、メールサポートでも十分だとは思うよ。
まとめ
まとめると、エックスサーバーがおすすめなのは…
- 長期間の運用実績で安心感・安定性を重視する人。
- チャットサポートで迅速なサポート対応を求める人。
シン・レンタルサーバーがおすすめなのは…
- できるだけ安く使いたい人。
- できるだけ高性能なレンタルサーバーを使いたい人(※ただし複数または大規模サイトは要注意)。
以上、参考になれば嬉しいです!